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体外受精 (生物)[たいがいじゅせい] 体外受精とは、生物において、卵と精子が親の体外に放出され、そこで受精が行われるような繁殖の方法のことである。普通は動物に対して使われる言葉である。近年は生物学や医療の分野で、人工授精の技術の一つとして、体内受精の動物の卵と精子を取り出しておこなうものをこう呼ぶ例が多くなっているが、本来の意味はこちらである。人工授精の技術としてのそれについては体外受精の項を参照されたい。 == 概説 == 動物の生殖細胞は体の内部にある生殖巣に形成されるので、いずれは体外に放出されなければならないが、体外受精ではこの両者が同時に体外に放出され、そこで受精が行われる。精子は鞭毛運動を行うので、受精の場は水中でなければならない。つまり、海中か淡水中か、いずれにせよ、水中動物に見られる受精の方法である。ただし、カエルのように陸上生活をしているもので、繁殖時に水中に入る例もある。体外受精での卵や精子の放出のことを放卵、放精ともいう。 これに対して、受精が体内(普通は雌の)で行われるのを体内受精という。体外受精はその構造やそれに関わる機能が体内受精より単純であるから、当然ながら体外受精の方が原始的で、そこから体内受精のものが進化してきた、と考えるべきである。しかし、実際には体内受精がかなり下等な群でもみられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「体外受精 (生物)」の詳細全文を読む
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